第101回全国高校サッカー選手権熊本大会 準々決勝 熊本工業高校戦 5-0 小林2、山下基2、田原
〇スターティングメンバー
GK 西星哉(3年、DESAFIORA)
DF 坂本翼(3年、サガン唐津)
DF 野田翔升(3年、ロアッソ熊本)
DF 田辺幸久(2年、菊陽中学校)
DF 碇明日麻(2年、FCK天草)
MF 浅野力愛(3年、レタドール熊本)
MF 井伊虎太郎(3年、FCK天草)
MF 中馬颯太(3年、セレソン都城)
MF 田原瑠衣(3年、FC NEO)
FW 小林俊瑛(3年、鵠沼中学校)
FW 山下基成(3年、FCK天草)
〇サブメンバー
GK 南太童(3年、横浜FC)
DF 五嶋夏生(1年、ブレイズ熊本)
DF 大和田空(3年、鵠沼中学校)
DF 益田一慶(3年、ロアッソ熊本U-15)
MF 古川大地(2年、大分トリニータ宇佐)
MF 坂本龍之介(3年、FC NEO)
FW 山下景司(1年、ソレッソ熊本)
MF 岩﨑大翔(3年、ヴィンクラッソ大分)
MF 稲田翼(2年、ブレイズ熊本)
○試合内容
いよいよ始まりました選手権熊本大会。準々決勝の相手は熊本工業高校でした。監督は本校OBの大塚翔太先生ということで難しい試合になることが予想されました。試合は予想通り1-5-4-1のシステムでブロックを作る相手に大津高校が崩しにいくという展開になります。MF田原やMF香山が積極的に仕掛けてサイドから突破をはかりチャンスを伺います。しかし、ここでアクシデントがチームを襲います。MF浅野がルーズボールを拾った際に相手との接触で右足首を負傷してしまい、開始4分で無念の負傷交代となってしまいます。代わりにMF坂本龍之介が出場しました。その後も田原の左足クロスから小林がヘディングシュートを合わせたり、碇のロングフィードが小林に綺麗にとおり決定機を迎えるのなどスピードと技術の差でチャンスを生み出しますが得点を取ることができません。そんななか、意外なかたちで先制点を奪います。前半14分、相手DFがビルドアップを試みようと横パスを入れると猛烈にチャージングした山下がボールを奪い、そのまま持ち上がりシュートを叩き込みます。山下の個人で奪った得点にチームも肩の力が取れ、さらに攻勢を強めます。前半20分、左サイドを田辺が香山との連携で持ち上がり、精度の高いクロスを中へ入れるとエース小林が頭で合わせ2点目。練習で繰り返したかたちでの得点でした。27分、セットプレーで田原が入れたボールに再び小林がヘディングで合わせ3-0とします。浅野の交代で急遽出場となった坂本も落ち着いたプレーで流れを止めずにプレーを続け、前半を3-0で折り返します。
後半、開始からややパスのリズムが悪くなり、熊本工業にカウンターを受けるシーンが出てきます。それでも最後のところでシュートを防ぎ、得点を与えずにゲームを進めると、後半14分、左サイドの香山が上げたクロスに逆サイドの田原がワントラップから見事なボレーを突き刺し4点目を奪います。ここから交代カードをきり、フレッシュな選手で得点を狙いますが、相手GKのセーブに阻まれ得点を取ることができません。後半27分、山下が得点し5-0としますが、なかなか流れに乗れず、逆に思いきった熊本工業高校の選手のパワーを受けてしまうシーンが増え、次々とシュートを打たれます。最後まで失点は許さなかったものの、次戦に向けて課題の残るゲームとなりました。
〇監督コメント(山城朋大)
初戦がベスト8と例年よりも勝ち進んだ状態で大会に臨むということで、例年以上に力の入るゲームでした。徹底したサイド攻撃で相手を押し込むことを狙いとして臨んだゲームは随所に狙いとしていたかたちが出た一方で、カウンターを受けてしまうシーンが複数回あり、改善しなければいけない点も多く出た試合でした。次戦の準決勝ではさらにシビアな戦いになると思いますので、コンディションを整えて少しでも良い状態でゲームに臨みたいと思います。また、今日はロアッソのプレーオフが隣のスタジアムで開催されていました。それに伴い会場周辺が盛り上がっており、プロスポーツの影響力の大きさを感じました。この日のロアッソ熊本のような最後まであきらめない熱い試合を次戦以降できるようにしたいと思います。