No.3 水村 英雄さん
今回はカメラマンの水村さんにお話を聞きました。
水村さんは土日の試合だけでなく、練習にも足を運んでいただき写真を撮っていただいています。全カテゴリーの練習を撮っていただき、県外生の保護者さんなど普段の練習を見に来ることが難しい方々に共有してくださっています。
また、決勝戦など大事な試合前には編集して音楽をつけてモチベーションの上がる動画を作成して生徒や保護者に共有してくださっています。
そんな水村さんの大津高校への想いを聞いてきました!
Q1.サッカー部を撮るようになったきっかけを教えて下さい!
サッカー部の木村先生より2017年11月の選手権準決勝撮影依頼を受けたのがきっかけですが、息子が通っていたときの担任の先生が平岡総監督ということもあり、喜んで撮影依頼を受けました。しかし、最初にサッカー部員を撮影したのは、2014年のチャレンジ大会でした。その際のサッカー部の印象はとにかく体力がずば抜けていること。また、みんな元気いっぱいでとても仲がいいことでしたね。
Q2.トップだけでなく、サッカー部全体を撮る理由とはなんですか?
トップチームももちろん撮影しますが、トップはかさのすけさんが撮影してくださっていることもあり、自分としてはトップを目指して必死に頑張る選手も撮ってやらねばと思っています。彼らが頑張るからこそ大津高校サッカー部の底上げがしっかり出来ていると思うし、とにかく撮っていてみんなのトップへ行きたいという思いが嫌というほど伝わってくるからです。毎日泥臭さいっぱいで、目標に向かって練習する姿は、たまりません。涙、涙です。また、サッカー部員は県外からの選手が多く、さらにコロナでなかなか見に来られない保護者の方々の気持ちを考えると、なんとかして頑張る息子さんの姿を見ていただきたいという思いからです。これからももっともっと配信していきます。
Q3.どういうときにやりがいを感じますか?
みんなのがんばっていると頑張っているときの良い表情が撮れた時ですかね。例えば、額に汗をかいて必死にボールを追いかけているシーン、そしてマネージャーがみんなのために暑い中、水を運んだり手渡したり、またそれを撮ろうとした時に恥ずかしそうにした時などです。実に笑顔が素晴らしいですよ。頑張るマネージャーには頭が下がります。
Q4.ご自分のお仕事もある中で、写真を撮るときに大変だと思うことはどんなことですか?
大変だと思うことは、撮った後の整理ですね。一日中撮影をしたら1000枚程度になります。そのデータを整理して配信するまでが目がシパシパして疲れます。そんなに撮らなければ良いのですが、やはりいっぱいみんなを撮ってあげたいと思うとついつい枚数が増え、また動画も見たいだろうなと思い撮影して編集しています。自分のお子さんが写っていないと寂しいと思うのでこれからもがんばります!
Q5.写真を撮っていて良かったと思うことはありますか?
何より先生方、コーチの方、そして選手や保護者の方々とお知り合いになれたことです。このことは自分にとっては人生の大きな財産です。サッカー部は勿論ですが、大津高校に関われたことを非常にありがたく思っています。それから平岡総監督ともお付き合いが出来ていること自体、非常に嬉しいです。実は担任をされていた頃は、有名なサッカー部の監督さんくらいしか思っていませんでした。お茶目な感じでお話されるし、いつも先生とたわいも無い話でいじりあってたりして気さくな方だなあと思うくらいの存在でした。しかし、お付き合いが深まるにつれ総監督の偉大さに身が引き締まるくらい痺れました。とにかく大津高校サッカー部、そして大津高校全て「最高です」。
👧:学校行事にも写真を撮りに来てくださいますが、部員との関わりの中で心が温まることはありますか?
学校行事での写真は非常にいいですね。特に「笑顔」は最高です。体育大会やチャレンジ大会な ど、いつも張り詰めた中での練習環境とは違い高校生らしい素の表情が好きです。青春を青春を楽しんでいるかのような表情、そして先生方も同じく笑顔が良いですね。コロナで制限がなくなったら、是非保護者の方々もお子さんの高校生活を見に来られてください!ほっこりしますよ!
Q6.水村さんが1番撮りたいと思う写真はどんな写真ですか?
それは「感動するシーン」ですね。もちろんGOALの雄叫びのシーンも最高ですが、自分としては「必死に頑張ったのに負けた試合で終わったときの悔しがる表情」が一番好きです。それはレンズ越しに見える涙がなんとも言えないからです。思わず胸が熱くなり、こちらまで涙が出そうになります。そして、これを機にまた彼らは成長するんだろうなと思うと、さらにさらに応援したくなるからです。
Q7.これまで撮った写真の中で一番印象に残っている写真とその理由 (その写真も)
3位 2018年12月31日 第97回全国高校サッカー選手権1回戦 VS 桐光学園(5ー0)
大津高校始まって以来のちっちゃなGK松村龍之介君の体を張ったスーパーセーブ連発!凄かった!GKは大きい程セーブできるということを覆し、判断力と瞬発力を鍛えることに専念し、地道に3年間辛抱して努力して正キーパーの座を最後に掴んだ。当時の総監督も認めた選手のワンシーンです!
2位 2021年12月19日 プリンスリーグ参入戦
佐世保の会場で勝ち上がったら大津高校史上初プレミアとプリンスリーグ参入となる大事な試合でした。2日間の息の詰まるような試合に見事に勝ち上がり目標達成。その場に立ち会えたこと、そして選手も先生も保護者の方々も喜びが爆発しましたね。感動をありがとう!
1位 2020年11月15日 高校サッカー選手権熊本県予選準決勝
この年のトップチームは、無敵で選手権が近づくに連れ攻撃力と守備の整った最強チームが完成していました。ネットでは、青森山田に対抗できるのは大津高校だ!!とまで騒がれるくらいの主将の半代君がリードするチームでした。しかし、勝負事は蓋を開けるまで本当にわからないものです。相手は完全に引いて守りを固め、ワンチャンスに賭ける戦法で挑んできました。時間が経つに連れ、相手の術中に嵌ってしまったかのようにPK戦突入。これまで無敵で勝ち上がったチームに不安を除くように応援席も「もしや?!の心境」。そして、まさかの敗退!なんとも言えない重い空気がグランド中を駆け巡りました。グラウンドに顔を埋めて立ち上がれない選手たち。それを宥めるかのような相手の選手。応援席からの多くの拍手が選手たちへ送られた瞬間、カメラのレンズが曇り撮れませんでした。本当にサッカーの感動を全身で感じ、いつまでも応援したくなりました。ありがとう。
Q8.たくさんの写真を取る中で感じる大津高校サッカー部の魅力を教えて下さい!
大津高校の魅力は、トップに選ばれなかった選手がトップのためにひとつの目標、優勝に向かってサポートできることですかね。本音は出場したいでしょうが、そこはしっかり切り替えて全力で応援する姿はなんとも美しいですね。早くコロナが終息して、また決勝戦前のみんなが1つの輪を作って士気を高める姿がみたいです。
Q9.最後に部員への応援メッセージをお願いします!!
「下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く」この言葉は陸上部のある監督の名言でもあり、マラソンの高橋尚子さんの座右の銘でもあります。大津高校で培った努力は大学、社会人になっても必ず花を咲かせてくれます。ひたすら強い意志で立ち向かう選手の皆さん、最後までボールを追いかけ、自分の目標を達成してください!全力でサポートします!